光室のある家
この住宅の敷地は,西から東に下る山の斜面にある。
崖下ということもあり,法規制上構造は強靱なコンクリートの箱とせざるを得ず,そういったいろいろな閉塞感が漂う条件の中で,様々なことを突破しつつ,光に溢れ風が通り過ぎる新たな環境をこの地に作ることが要求された。
このように日当たりの悪い敷地では,中庭のようなコートを設けて天空からの光を建物内に取り入れるのが定石であり,この住宅においても,「光室」とよばれる内部化した光のコートを建物の中心にセットすることにした。
この「光室」は,半地下のホビールーム・1階の寝室・中2階の居間+食堂+台所・2階の寝室といった各居室に光を供給しつつ,それぞれを連結させるための核となるスペースであるのだが,そこは移動の場であり,くつろぎの場であり,学習する場でもあるといった,住宅の機能としては曖昧な場となっている。
"ロハス" 的な設計提案
・内部化した中庭を設けて,その空間<光室>から,それぞれの居室に光をふんだんに取入れ
る。
・<光室>を中心として床が半階ずつ上がる,「スキップフロア」の構成。
・<光室>と開いたり閉じたりできる,全面開口可能な障子の建具を各室に設置。
・オール電化として,深夜電力や効率の良い機器とともに,エネルギーロスを少なくする設備
計画。

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ここがポイント!
この住宅の敷地は,日当りの悪い場所にあるので,中庭を内部化した<光室>を建物の中心に,計画したことがポイント。
このような半外部の大きな空間は,冷暖房のエネルギー負担も大きくなることが心配されますが,この住宅ではこの<光室>を,居室として冷暖房するという考えをやめて,暑さ・寒さの厳しい季節は,各居室は<光室>と障子の建具で遮断し,居室にとっての緩衝帯(バッファーゾーン)になるように考えました。
そうすることで,一般的な外部の中庭に比べて,エネルギー負荷を減らすことができますし,季節の快適な時期は,各居室を<光室>に開くことで,家全体に風のいき渡る気持ちのよい空間を体感することができます。
