ウッドデッキの連続住宅
この計画は、約1000㎡の敷地に、新規の位置指定道路と将来分譲可能な4軒の戸建て賃貸住宅を作るというものである。
敷地には、この地で30数年育ってきたたくさんの木々があり、建物以上に残されるであろうこの魅力的な環境には、今後の様々な状況に応じて変容していく、有機体のような建物でしか生き残れないように思えた。
そこでそのような建物には、基本となる骨太の骨格が必要であると考え、人工地盤という第二の地盤を敷地全体にわたってセットすることにした。
それは、これまで戸建て形式が固定化してきた<ボーダー>という意識を取り払い、各戸が敷地全体の環境を共有できるようにするものであり、建物が変容していくのを容認する基盤となるものである。
人工地盤上(2階)に、各住戸の建物を点在させたのは、そのための初期設定である。
"ロハス" 的な設計提案
・既存の木々を残すべく,戸建て4件に渡る人工地盤を設定し,その上での増築は可能としな
がらも,今後人工地盤よりも外形を大きく建築することができないようにした。
・1階は,高断熱空間として1年を通して安定した熱環境を確保したのに対して,2階は,大き
なデッキスペースと連続するガラス張りの開放的な空間とした。
・オール電化とし,深夜電力を利用した蓄熱型床暖房を全室に敷設した。

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ここがポイント!
たくさんの木々によって作られる住環境は,最も持続可能な住環境ですが,建替えなどの際に,建物のみならず木も全て伐られることで,それまでの住環境を消し去られてしまうのが現状です。
その現状に対抗すべく,強固な人工地盤を設定することで,その場の木々の住環境を守っていこうと考えたことがアビタ戸祭での最も大きなポイントです。
"ロハス" な家づくりには,時間をかけて作られた住環境を継続していくことが,建物を建てる以前に重要であると思います。
緑豊かな既存の住環境保全の連鎖が始まれば,"ロハス" な発想にもとづいた家がどんどん増えていくことでしょう。
